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2010-07-23

其は血を啜る者 (一)

二万ヒット達成記念の短編です。まだ魔導少女隊やら鬼姫やらが残っていますが、あえての短編連載です。今回は百合と悪堕ち中心の吸血鬼もので、以前に書いた「我、眺めるは紅い月」の本編です。とか言いつつ、あまり前回のとは関係無かったりします。まあ、前回の話は外伝という事に……

で、百合系の吸血鬼ものは、某SNSサイトで書いてはいるのですが、こちらはより悪堕ちを重視していこうと思っています。
では、どうぞ!


私が彼女と出会ったのは、ちょうど二年前。私が、高校二年生だった頃の夏の話。
 
その頃の私は毎日部活に勤しむ、どこにでもいる普通の少女だった……と思う。その日も、私は遅くまで部活をしていて、帰る頃には日がとっぷりと暮れていた。
「夜道を一人、か」
 誰にとも無く呟く。幸いなことに護身術を習っていたから腕っ節には自身がある。暴漢の一人や二人、訳はない。そう、その時は思っていた。
 
 悲鳴が聞こえてきたのは、二十分程歩いた頃だったと思う。女性の鋭い悲鳴。私は身を竦めたが、すぐに持ち前の正義感が顔を出し、よせば良いのに悲鳴が上がった場所――森林公園――へと走った。私を追う影に気付かないまま。

いくら月光と外灯があるとはいえ、さすがは森林公園。その暗さは半端じゃない。悲鳴は既に聞こえなくなっている。ただ、悲鳴が上がったであろう場所から、妙な声が聞こえてきていた。それは荒い息遣いと共に漏れ聞こえるその声……艶かしい嬌声。一人でヤっているときとは訳が違う、野生的なそれに若干赤面しつつ、私は茂みを掻き分け進んだ。そして、見た。月光に照らし出された二つの黒い影。二つとも女の物だろう。首筋に齧り付く女と、恍惚とした表情でそれを受け入れる女の姿。それが、私が初めて見た、吸血鬼の姿だった。


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鬼夜蛇神ナリ

Author:鬼夜蛇神ナリ
キヤタガミと読みます。悪堕ちと百合を愛する地球内腐的生命体です。

一応18禁ちっく(?)な作品がちらほらあるので、覚悟の上でお読みください。

基本的にリンクフリーですが、ご一報くださると幸いです。

仁王立ちだZE★霧雨魔理沙

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